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さて、「今日の一言メモ」第528回です。
「邯鄲之夢」
「邯鄲之夢」(かんたんのゆめ)とは、人の世界での繁栄は儚いという例え、または、人の人生が儚いことの例えです。
「邯鄲」は中国の町の名前で、次の故事が由来となっています。
唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝たところ、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。目が覚めると、宿の主人に頼んでいた粟のかゆがまだ出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかった。
あれから9年半、そして19年…
あの東日本大震災が起きた3.11から、今日でちょうど9年半、そして、2001年のこの日に発生した9.11アメリカ同時多発テロから、ちょうど19年が経過しました。
東日本大震災では、多くの方々が今なお全国で避難生活を余儀なくされています。その数は、2020年8月11日時点で約4.3万人となっています。(こちらのサイト参照)
また、アメリカでは、同時多発テロ事件にちなんで、2002年からこの日が「愛国者の日 」という記念日になりました。
航空機が使用された史上最大規模のテロ事件の犠牲者は、確認された死者を合計すると3,025人とされています。判明している内訳は、ハイジャックされた4機の旅客機の乗員・乗客が246人、アメリカ国防省で125人。世界貿易センタービルで2,602人となっています。
他に、世界貿易センタービルにいたと考えられる約1,100人の遺体は、最後まで発見できていません。
何気ない日常が宝物
このブログで何度かご紹介していますが、俵万智さんの歌集「サラダ記念日」には、次の歌が詠まれています。
「寒いね」と 話しかければ「寒いね」と 答える人のいる あたたかさ
昨日までの何気ない日常を、大地震・大津波やテロは、根こそぎ奪っていってしまいました。昨日まで話しかければニッコリ微笑んで答えてくれたあの人を、一瞬で奪っていってしまいました。
それを考えれば、毎日元気に繰り返すことのできる日常を過ごしているのなら、それだけで宝物だと思います。
ある意味、人生観・死生観を一変させるような出来事が起きたあの日。その記憶を風化させることなく、これからも過ごしていきたいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.9.11記)